1.家づくりのコスト削減法(土地続編)
日当たりの良さとともに、
土地の価格を押し上げる要因となるものが
土地の広さです。
土地を広く買ってしまうと、
単純に土地代が高くなるだけじゃなく
土地に出来る余白が増え
その分、外構工事費用までも
高くなってしまうからです。
ゆえ、弊社では土地を探し始める前に
建てたい家を明確にしておくことを
オススメさせていただいています。
平屋なのか2階建てなのか。
面積はどれくらいになりそうなのか。
土地を探す上で必要なこの2つを明確にしておけば
それを建てるために必要な
土地の面積を導き出すことが出来、
結果、無駄に広い土地をつかんでしまう
リスクが限りなくゼロに近づくからです
例えば自分が建てたいと思っている家が
オーソドックスな平屋だとして、
必要な広さが32坪前後でちょっとした庭が欲しくて
必要な駐車台数が3台だとしたら、
おそらく必要となる土地の広さは
70〜75坪ぐらいになります。
まず、必要な家の広さ32坪。
そして、家の周りで出来る室外機や給湯器を置き、
配管を通すスペースに約10坪。
駐車場が1台につき約4.5坪必要なので
3台分だと13.5坪。
(2.5m×6m=15㎡、15㎡×0.3025=約4.5坪)
これに日当たりの確保も兼ねながら庭をつくるとしたら、
さらに約15〜20坪必要となるからです。
ゆえ、この場合その広さを目安として
そのエリアで土地を探していくことになります。
他方、同じ平屋でも
「中庭」がある平屋を建てたいとなると
探す土地の広さが全く違ってきます。
なぜ、同じ平屋なのに全く違ってくるのかと言うと、
日当たりの確保も兼ねながら
庭をつくる必要がなくなるからです。
中庭があるということは
採光を確保する窓が自然と隣家から離れる
ということでもあるため、
日当たりを確保するためのスペースが
そもそも必要なくなるし、
家の中に庭があれば、
人目を気にすることなく
そこでなんでも出来るようになるため、
外に庭をつくる必要がなくなるからです。
ゆえ、同じ平屋でもどんな平屋にしたいかで
探す土地の広さが15〜20坪ほど変わってくる
というわけですね。
坪単価が10万円の地域でも150〜200万円違うし、
坪単価が20万円の地域だと
300〜400万円も違ってくるので
かなり大きいですよね。
これに加えて外構の工事面積も違ってきますしね。
✔️60坪以上の土地は買わない方がいい?
2階建ての場合はもちろん、
弊社では平屋を建てたい場合でも
60坪(=200㎡)以上の土地は
買わないことをオススメしています。
固定資産税が割高になるからです。
200㎡までの土地は
課税基準となる評価額を
6分の1にしてくれるのに対し、
200㎡を超えた部分に関しては
3分の1にしかしてくれませんからね。
評価額が18万円の地域だと
200㎡までは3万円にしてくれるのに対し
200㎡を超えた部分に関しては
同じ土地なのに6万円の評価になる
という感じですね。
ゆえに、土地を選ぶ際は
これも頭の片隅に置きながら
探していただければと思います。
固定資産税は一生払い続ける費用だし、
税金の支払いは出来るだけ抑えたいものですしね。
先程もお伝えしましたが
平屋を建てるにしても
「中庭」という選択肢を知れば
よほどの豪邸を望まない限りは
60坪以上の土地を探す必要がありません。
また、2階建てを建てる場合も
平屋の時同様に
同じ2階建てでも採光の手段によって
必要となる土地の広さが違ってきます。
オーソドックスな2階建てだと
土地の広さが50〜60坪は必要だけど、
採光を工夫すれば10坪前後面積をカット出来る
という感じですね。
ま、発想を変えてみると
50〜60坪の土地を既に買ってしまったとしたら
2階建てではなく平屋にしていただくといい
ということなんですけどね。
これから土地探しをされる方は
ぜひ参考にしていただけたらと思います。