家づくりの予算を大きく狂わせる一番の要因が「外構工事」です。
というわけで今回は、外構工事の予算の決め方と外構予算の減らし方についてお伝えしていきたいと思います。
まず外構工事の予算に関しては、土地の広さや状況、そして建てる家によって違ってくるものの、
ハウスメーカーのような一般的な間取りのお家をお建てる場合、少なく見積もって坪あたり3万円、
普通に考えると坪あたり4万円、それなりにこだわりたいなら坪あたり5万円は最低見積もっておくべきです。
つまり「50坪の土地だとしたら150万円では思ったような仕上がりにならない可能性が高いので、
200万円は見ておいた方がよくて、できれば250万円にした方がいい。」
「60坪の土地だとしたら、180万円では思ったような仕上がりにならない可能性が高いので
240万円はみておいた方がよくて出来れば300万円にした方がいい。」という感じです。
なので、資金計画の時は家と外構の合計予算が2800万円になったとしたら、土地が50坪の場合は予算を2550万円に
すべきで土地が60坪の場合は家の予算を2500万円にすべきだということになります。
もちろん選んだ土地によって予算が変化することもあるため、
土地が決まった時点でもう1回予算の見直しが必要ですが、このシンプルな法則に従って予算を確保しておくと
概ね狂わないと思います。
逆に言うと、この知識を持っていれば土地も選びやすくなり、家のことも考えやすくなります。
さらに納得のいく外構仕上になりやすいので、この機会にぜひ覚えてもらえたらと思います。
では、ここからは外構予算を減らす方法についてお伝えしていきたいと思います。
まず1つ目は「無駄に土地を広く買わない」ということです。
先程の予算振り分けのところをご覧いただくと一目瞭然ですが、土地が広くなればなるほど外構予算は膨らみます。
なので探しているエリアに土地情報がほとんどない、もしくは広い土地しか売っていないといった
特殊な状況じゃない限りは、出来るだけ広く買わないように心がけていただけたらと思います。
そして、それを実現する方法として、土地を探し始める前にどんな家を建てたいのか
明確にしておくことをオススメしています。
なぜなら建てる家に合わせて土地を探せば、ちょうどいい広さで土地を買いやすくなるからです。
次に外構予算を減らす方法2つ目は「2階建て」ではなく「平屋」にすることです。
「さっきは土地を狭くしろと言ったのに平屋にしたら広くなってしまうのでは?」
と思われたかもしれませんが、
実は、たとえ平屋を建てるにしても60坪以上の土地は必要ありません。
それ以上の広さの土地を買うと、固定資産税が割高になってしまいます。
というわけで、平屋を建てることを前提として60坪以下の広さで土地を探し、
かつ見つけた土地に出来るだけ余白を残すことなく家を建てるように
設計することで外構工事の施工面積を極限まで減らすという方法によってコストを抑えるというわけです。
その上で「余分な装飾が必要ない家を建てる」と更にコストが抑えられます。
いわば、塀も植栽も目隠しも必要なく、外観を引き立たせるための一切の工事が必要ない家を建てるというわけですね。
端的に言えば、砂利とコンクリだけで終わりということです。
この3つの要素が全て揃うと、外構工事の予算は坪あたり1.5万円あれば十分であり、
コンクリの面積によっては坪あたり1万円以内で済むこともあります。
なので、60坪の土地なら60~90万円でOKになります。
というわけで、
「外構工事にそんなにたくさんお金を使いたくない…」
「庭の手入れとかめんどくさいから手間がかからないようにしたい…」
そうお考えの方は、ぜひこの考え方を参考にしてもらえたらと思います。