SEKIGUCHI BLOG

2025-07-15

【数字マジックに踊らされない】

Weitten by : Sekiguchi

数字マジックに踊らされない

 

住宅ローンの借入額は

1.返済額

2.金利

3.返済年数

この3つによって決まるので、

家づくりの予算設定とは

この3つをどう組み合わせるかを

考えるということになります。

 

例えば毎月の返済額と返済年数が同じでも

変動金利を選ぶのか、はたまた固定金利を選ぶのかによって

借入額は大きく違ってきます。

 

毎月の返済額を10万円、

返済年数を35年で設定した場合、

仮に変動金利が0.7%だとしたら

借入額は3724万円となりますが、

1.8%の固定金利を選ぶとしたら、

借入額は3114万円となり、

同じ返済額でも610万円も

家づくりにかけられる予算が

減ってしまうことになりますからね。

 

 

また、返済額と金利が同じでも

返済年数を変えるとこれまた借入額は大きく違ってきます。

 

毎月の返済額を10万円、

金利を固定型の1.8%で設定した場合、

35年返済だと借入額が3114万円ですが

これを40年返済にまで延ばすと

借入額は3419万円となり、

5年返済を延ばすだけで

305万円多く借りることが出来ます。

 

あるいは、先程お伝えした0.7%の変動金利の場合、

35年返済だと3724万円だった借入額が

40年返済にすると4185万円にまでなる

といった感じですね。

 

ここまでをまとめると

固定金利で35年返済にした場合と

変動金利で40年にした場合では、

1071万円も家づくりにかけられる予算が

違ってくるというわけです。

 

もちろん、これだけの金額が銀行の審査で通れば

の話ではあるのですが、

仮に通るとして理想の家づくりを実現するためには

これだけの予算が必要だとしたら、

そうせざるを得ない方も

決して少なくないのではないでしょうか。

 

✔️数字マジックの結末

 

そして、建築費はもちろん土地代や外構費に至るまで

ずいぶんと高くなってしまった現在は、

それでも予算が足りないという方もいらっしゃると思いますが、

そうなると返済額の見直しをせざるを得なくなります。

 

変動金利0.7%返済年数40年の場合、

返済額10万円を11万円にすると

借入額は4185万円から4604万円まで増えるし、

返済額を12万円にすると

借入額は5022万円まで増えるといった感じですね。

 

これは一見とんでもない数字のように

見えるかもしれませんが、

資金計画のやり方を間違えると、

いとも簡単にこれだけの総予算に膨れ上がってしまうのが

現在の家づくりの恐ろしいところです。

 

このリスクへの対応策もないまま家づくりをしてしまうと、

金利が上がると、あるいは収入が減ると、

たちどころに家を手放さざるを得なくなるかもしれないし、

そうはならなくてもローン返済だけで

いっぱいになってしまうかもしれません。

 

収入が順調に増えない限り

出費が増える分貯蓄にお金を回す余力が

確実に小さくなってしまうため、

延々とお金の不安を抱えたまま

暮らし続けないといけなくなりますしね。

 

というわけで、この数字マジックに陥って

後から後悔しないためにも

絶対に資金計画を厳かにしないように

していただければと思います。

 

 

 

 

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