SEKIGUCHI BLOG

2023-10-18

数字だけでは分からない事

Weitten by : Sekiguchi

何かを判断する時、基準となるのが数字ですが、

家づくりでは数字だけで判断しきれないことが多々あります。

例えば部屋の広さ。仮に、同じ16帖のリビングダイニングキッチンが

存在しても、見る家によっては、すごく狭く感じることもあれば、

逆に、すごく広く感じたという経験はありませんか?

 

では、何となくそう感じた要因について今回は説明していきたいと

思います。

【なぜか狭く感じる理由】

まず1つ目の理由が「ドアと天井に壁があるから」です。

この右側の写真がそうです。この壁の事を「垂れ壁」と呼ぶのですが

なぜこの壁があると狭く感じてしまうのかというと

視線がその壁によって止まるからです。

左の写真であれば天井がずっと奥の方まで続いているように見えるのに対し、

右の写真は、一旦縁が切られてしまいます。また視線が止まるだけではなく

天井の明るさに違いがあるのがお分かりいただけると思います。

つまり、垂れ壁があることによって視線が止まり「抜け感」が出ないことに

加え、天井付近が薄暗くなり、天井が妙に低く感じてしまうというわけです。

 

そして2つ目の理由が「窓と天井の間にも壁があるから」です。

この窓とは外に出られる壁まである大きな窓の事です。これも先程のドアと同じで

できた「垂れ壁」によって視線が遮られ「抜け感」が消滅する原因となります。

 

また、室内に入ってくる光量も減りますし、かつ、天井付近にも光が届きにくくなり、

薄暗い天井が圧迫感を出してしまいます。

 

3つ目の理由は「カーテンが開けられないから」です。

これが狭苦しさを感じさせる最も大きな理由となります。

 

カーテンが閉まったままの状態は、そこに壁があるとまではいかなくても

外の景色や空を見る事ができません。

カーテンによって室内への採光をさらに減らしてしまうわけです。

この写真のように、窓やドアが天井までありカーテンが要らない家と

垂れ壁だらけで、かつカーテンだらけの家では

数字上は同じ広さだったとしても、体感的には大きな

差が生じてもおかしくないというわけですね。

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